おはようございます。今日もまた暑そうですね・・・
はいということで下記の記事について語るシリーズ第3弾です。
過去の記事のURLも添付しておきますね。
3.仁菜のライバルは「ダイダス」ではなくヒナへ
この3本目の柱について語っていきます。
「ダイダス」については、最初に仁菜が倒すべき敵として位置付ける存在です。仁菜が上京してきて、桃香の話を聞いていくうちに、「元バンド仲間という敵に、桃香がいじめられている」と思い込む。でも、ナナ、リン、アイはいい子たちだし、彼女たちなりに苦労もして頑張っていることが、徐々にわかっていきます。
ダイダスに関しては、私は彼女たちを仁菜が敵として認識しているようには見えませんでした。後半の通り、桃香さんが脱退してもすごい良い人たちだなぁというのを感じておりました。仁菜がライバル視していたのは、ダイダスというよりヒナですね。
大人の目線というか、現実的なところで言えば、桃香の方にも問題があったと段々分かってくる。
そして、桃香自身も悪かったと思っているところがあって、そういった流れで社会とどう折り合いをつけるかっていうことや、人ってそんなに簡単じゃないっていうところを考えていく。例えば第4話「感謝(驚)」のすばるとお祖母さんの話もそれを別の視点で描こうと思った話で、真に悪の存在って世の中に実はあんまりいなくて。
これはその通りです。そう桃香さんの方にも問題はあるのです。
でも自分が桃香さんがガールズバンドクライで一番好きな理由は、そういう弱さに向き合うところなのです。桃香さんは本当に性格が良い。ガールズバンドにあるまじき純粋さです。
桃香さんは挫折して彼女なりに社会に折り合いをつける姿にグッとくるんですよね。
桃香自身も悪かったと思っているところがあって、そういった流れで社会とどう折り合いをつけるかっていうことや、人ってそんなに簡単じゃないっていうところを考えていく。
折り合いをつけるって良い意味で妥協することだと思っています。この折り合いをつけるというのはバランスの問題で最初の桃香さんは一般社会に寄せすぎてそこを仁菜から違うんじゃないか?桃香さんの本心は?と引き出していくところにガールズバンドクライのおもしろさがあると思っています。そう人ってそんなに簡単じゃないんです。
最初のこのシーンなんかも多分本人はもう最後という気持ちで一人多分心がボロボロになりながら権利を渡した「空の箱」を歌っていたと思うのです。でも桃香さんが素晴らしいところって本人の心の中はボロボロのはずなのに初対面に仁菜にすごく優しいんですよね。
第4話「感謝(驚)」のすばるとお祖母さんの話もそれを別の視点で描こうと思った話で、真に悪の存在って世の中に実はあんまりいなくて。
4話良かったですよね・・・・ 仁菜がもう大暴れしていましたが
桃香にとっての「ダイダス」よりは、仁菜にとってのヒナの対立構造を作って、仁菜が自分と相入れなかった人間が一体何を考えていたのかっていうのを、学んでいくという流れ
これはまさにそうだと思います。私もまんまこの構図で捉えていました。
ヒナから見た仁菜の魅力は、ある意味ですばるから見た仁菜の魅力と似通っているところがある
仁菜が持つ、ある種の幼児性みたいなものが自分の中にはないが故に、あの爆発力は出せない
そう仁菜は何より純粋なのです。そして家族構成からも末っ子というある種思いっきり甘やかされて育っている人間。父との関係も父が仁菜を大好きじゃないと愛娘を川崎に1人で上京させないと思うのです。
桃香自身が3人を東京に引っ張っていったわけですが、その時は実は桃香が一番現実が見えていない状態だった。でも結局、自分が言い出しっぺで走り始めちゃったから、内心では凄いプレッシャーを感じていたはず
これはまさにその通りで実際他のメンバーは高校までは出るべきというように自分も桃香さん本当に大丈夫か?と思いながら見ていました。そう現実が見えていない。
でも、その現実が見えていない突き進む姿が不思議なことに魅力的なことってあると思うんです。これは言葉にするのは難しいのですが、若いゆえの勢いと言ってもいいかもしれません。その突き進む、ある意味現実が見えていないからこそ魅力的なのは子どもも一緒だと思います。大人になると現実が見えすぎてつまらなくなるんですよね。
3人の責任を全部自分が背負わなきゃいけないわけですからね。それも多分、バンドを続けていく一種の辛さに繋がっていた。
これですよね。この責任を背負って上手くいかなかったから自分は桃香さんが大好きなのかもしれません。挫折した人間の方が魅力的ですよ。そこで折れたまま終わりじゃなくて仁菜と出会うことで「再び桃香さんが歩き出す物語」という捉え方もガールズバンドクライはできると思うのです。
ここのバンドマンの男論を出すところも好きです。
ただこれやられるとちょっと自分は引きますけどね・・・ 仁菜って多分そういうタイプじゃないと自分勝手ですが思っています。
次回で最後 この最後は語ること多いです。今までの記事も長いけど・・・