おはようございます。もう昼ですが・・・ 家でゆったりと過ごしております。
はい本日のテーマはよくニュースで流れている教員の倍率低下問題について、書いていきます。
みなさんはこれどういう捉え方をされますか?
倍率が落ちているのだから日本の教育大丈夫?と思う方もいるのではないでしょうか?
これには、実は数字のトリックがあるということを紹介します。現場環境が過酷なのは間違いない 敬遠されているのは事実ですが、倍率低下にはそれ以外の要因も多分にあります。
まず倍率というのは、採用希望数に対して、いったい何人の受験者がいるかで算出されるものです。つまり採用希望者数というのは当然その年によって変わりますから倍率がどうのこうのという話は、あんまり意味がないわけです。
(全く意味がないというわけではないですよ!)
これは偏差値という物差しも似ていますね。倍率や偏差値というのは基準がどうなっているかをきちんと見ないと物事の本質を見失います。
極端なこと言えば採用数10人の年と採用数100人の年
前者は20人受験で2倍の倍率 後者は200人受験で2倍の倍率と
同じ2倍でも母数が違うと倍率が内包する意味が違うものになります。
そして教員採用試験を受験するには、その教科や校種の免許が必要です。
特に小学校なんかは、ほぼ教育学部でしかとれないようなカリキュラムになっているため、免許を取得する学生の人数は、ほぼ毎年変わらないわけです。
そこに今大量採用した時代の退職で採用数が増えているわけですから当然倍率は下がります。(まあそれを見越してバランスよく採用しとけやという話ですが・・・)
今でこそバブルですが2000一桁の年代なんかは小学校ですら私の住んでいた県は、
採用数5人という年も実際ありました。だからその年代にあたってしまった人はなりたくてもなれなかった人が本当にたくさんいたのです。
さて歴史は繰り返すと言いますが、今は倍率低下で大騒ぎをしていますが、あと10年後、20年後は間違いなく倍率は跳ね上がります。
実際少子化+子どもの出生数は減っているのですから
なのでこの大騒ぎをしているときに給特法などを変えておかないとまずいのです。
なぜか? 倍率が跳ね上がるといくらでもなりたい人がいるからといって放置されるからです。
世の中というのは難しいですね・・・ それではまた!