Fisheries science goro 水産知識③ 魚は卵が浮くか沈むかで器官のでき方に違いがある。

こんばんは もう1年が終わりますね。だんだんと1年が早く終わってしまいます。子どもの頃の1年間はあんなに長かったのに・・・

 

さて今回のFsg なんちゃってジャーナルのトピックは魚の卵について

標題の通り、卵が浮くか沈むかで器官のでき方に違いがあります。

まずは用語を抑えます。

 

浮性卵・・産卵直後に海中に分散していく卵で、1個ずつ分離して浮いているものや、ゼリー状の物質の中に多数の卵が包まれて浮いているものなどがあります。イワシソウギョ、アナゴ、アジ、マグロ、ヒラメなどが浮性卵を産む魚です。

 

沈静卵・・言葉の通り、沈む卵のこと卵が大きく水流が発生する場所で発生しやすい卵。サケやマス、コイやフナ類、フグなどがこれです。

 

もう漢字の通りです。漢字って本当に良い言語ですよね。
覚えれば見ただけでイメージができる。

 

さて、この浮性卵と沈静卵はそれぞれ生まれた時の器官に違いがあります。

 

浮性卵はその名の通り、浮くほど軽いため卵は小さいものが多く海流などで流れている利点(他の生物に食べられない)を活かす方向に体ができます。
結果器官は未成熟なものが多いです。

 

一方、沈性卵は、沈むということは質量が大きく重いです。サケがイメージしやすいですが、この沈性卵から生まれる魚は水流の流れに対応しないといけないため、器官がしっかり完成されて誕生します。ただ浮性卵と違って数は少ないというデメリットがあります。

 

というように卵が浮くか沈むかで体の発達に違いがあるというのはおもしろい!

いかに周囲の環境が大切かを暗示していると思います。
遺伝だけではないのです。これは人間世界も一緒ですね!

それではまた!

 

https://mbrij.co.jp/service/analysis/fish-eggs-2/

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