おはようございます。GWが終わって憂鬱な方も多いでしょう。
私は入院していたので、GW明けの憂鬱感は今年はありません。
さて、今回の書評は「文部科学省 揺らぐ日本の教育と学術 中公新書」について
私前職が小学校の教員だったため、文科省関係の本をよく読んでおりました。
何でこんなに先生方が頑張っているのに現場の事務負担を増やすんだと若干マイナスイメージを持っていた文科省ですが、色々読むと全部文科省が悪いわけではないということに気づきました。
というか日本の義務教育に関わる部署である初等中等教育局は優秀でよく頑張っていると僕は思っています。
文部科学省について、知りたいならまた中公新書贔屓になるのですが、この本がおすすめです。
文部科学省は2001年に文部省と科学技術庁が統合されて発足した。教育、学術、科学技術を中心に幅広い分野を担当する。本書は、霞ヶ関最小の人員、「三流官庁」と揶揄される理由、キャリア官僚の昇進ルートなど、その素顔を実証的に描く。さらに、ゆとり教育の断念、過労死ラインを超えて働く教員たち、大学入試改革の失敗、学術研究の弱体化など頻発する問題の構造に迫る。財務省との予算折衝に苦しみ、官邸や経産省に振り回される文科省に今何が起きているのか
アマゾンでは上記のよう説明されております。三流官庁とは自分思わないですけどね。
自分が読んで思ったことは下記の通り
①初等中等教育に関しては、よくやっている。
これは他の資料や財務省への質問回答を見るといつも的確だなと思わされることが多いです。実際世界レベルでいうと労働条件は最悪ですが、結果は出しています。
あんなに現場の先生方は忙しいのに前回OECD読解力の国際順位上がりましたよね
マスコミは下がった時にしかワーワー騒がないのが本当にむかつきます。
何で上がった時にもっと褒めたり、日本の教育をよくするために取り上げないのかね・・・
そして、義務教育国庫負担金制度を必死になって守った行動力は最高です。
中央と地方が利害の枠を超えて本当に国民のことを思って守ったのが分かります。
②ゆとり教育批判は世の中の批判は的を得ていなかった
私はゆとり世代と言われてましたが、まあ当時ゆとりだから学力が低くなったというニュースは言っておりましたね。
しかし、騒がれたのはたった1回のOECDの調査です。
しかも、カリキュラムとしてはゆとり前の学習をした子どもが受けているので、ゆとり教育→学力低下なんて単純な話ではありません。
というか大学受験の際に思ったのですが、過去問を解いて練習するとどの教科も圧倒的に昔のセンター試験の問題の方が簡単でしたよ。
③三流なのは大学政策
これは読んでいて思いました。皮肉なことに三流の大学政策をとっているのに日本経済新聞や大手新聞社は大学関連の記事ばかり充実していること。
まあ読者がそれを求めているというのは分かりますが、もっと小学校や中学校、保育園や幼稚園、特別支援学校に焦点をあてた記事を増やしてくれませんかね。
④官邸や財務省、経済産業省に振り回されているのは本当
まず教育というのは効率で言えば非効率な営みなのです。
できない子どもたちやしんどい子どもたちも成長させる営みですから。
財務省や経済産業省の指摘を見て思うのは、効率性に重点を置きすぎていること
効率性が大事なのは重々承知しています。私も合理的にするところはしないといけないと思っている人間ですから。
経済成長も大事ですけど、極論言えば優秀なのだけ集めて教育した方が効率は良いわけです。実際世界最大企業のグーグルなんかはそうです。入社に大学院の学位が必須だそうです
じゃあそこに到達できない人たちは? 切り捨ててOKなのでしょうか?
僕は絶対にそうは思いません。むしろ大多数の人間は凡人ですから。
中央官庁で働く人は優秀すぎるがゆえに、優秀じゃない人たちの気持ちを理解しているのかな?と思うことがけっこうあります。
(もちろん全員がそうと言っているわけではありませんよ!)
こんな感じですかね けっこう文部科学省って注目度高い官庁だと思っています。
みんな教育を受けていますからね。ぜひ知りたい方は読んでみてください。
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