こんにちは 5月も中盤でございます。
もうすぐ梅雨がやってきますね・・・
今回書評していくのは、「ビジネスリーダーの会計史 戦前日本の会計イノベーション」
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この本は有斐閣のものなので、内容的には難しい本になります。
歴史上の人物に焦点を当てて、各エピソードで会計のことを語るという本になっています。
大事な要素は3つで「複式簿記」「減価償却」「公認会計士(会計プロフェッション)」です。
今回は専門的な本の書評なので、上記3つの単語については説明を割愛させていただきます。申し訳ございません。
読んでいておもしろかったところを以下の通りまとめます。
①渋沢栄一も複式簿記の習得には苦労した
現在の1万円紙幣の顔になっている渋沢栄一ですが、その偉人ですら複式簿記の習得に苦労したエピソードが書かれておりました。
簿記 会計の仕事をするうえでは避けては通れないものですが、これは実際に会計システムを操作していくうえでその概念が分かるようになってくる代物なので難しいですよね。
だから簿記の資格は学生には必要ないが私の持論です。人気ですよね簿記の資格。
私は簿記の資格を持っていませんが、会計の部署なので実践の方が重要視される職種だと思います。(お金を扱うのでおすすめはしないよ!)
特に振替伝票を起票していくと何となく簿記の仕組みが分かってきます。
渋沢栄一という偉人ですら苦労したのですから、我々が分からなくても当然ということで読んだら心の荷が降りるかもしれません。
②戦前は高等商業学校から実業界に行って成功した人物がけっこういる。
この高等商業学校というのは今の商業学校とは概念が別で今の大学の経済学部にあたる学校なのですが、この本の中には高等商業学校の校長から民間の保険会社の経営者に抜擢される人物が出てきます。
当時の最先端ビジネスは鉄道、保険、銀行です。この最先端の知識に長けていたのが明治維新で学校を出たエリートたちが日本の経済界を牽引していきます。
③減価償却専用の会社を作って、配当重視の風土があった。
会計と言えば複式簿記と減価償却費ですが、戦前はこの減価償却費に関する会計ルールが統一されていなかったため、配当を多くするために利益を多く計上したいというインセンティブが働きます。
法律も整備されていなかったため、減価償却用の会社を作るという猛者まで登場します。費用と認識しないことで利益が多く計上→配当アップといった流れです。
複利減価償却法という言葉が出てきたときは、これ財テクの極みだなと笑ってしまいました。
ということでちょっと難易度高めの本になりますが、会計知識が豊富な方には読み応えがある本なのでぜひ時間があるときに読んでいただければと思います。
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簿記を勉強したい方はこれが私は一番分かりやすかったです。

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