おはようございます。だんだんと梅雨が迫ってきているという情報がニュースでも流れております。気分が沈みこまないように気をつけたいものです。
私は今日はあまり気分がよくありませんが・・・
さて今回紹介するのは最近読んだ本の中で一番心に響いた本になります。
「バスケットボール選手にとって技術よりも大切なこと 稲垣愛著」になります。
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この本はたまたまバスケットボール関係の本が読みたいので、何か良いものがないかな~と書店で探していたらベースボールマガジン社が出版しているものということでページをペラペラめくるとものすごく勉強になるしこの方こそ最高の教育者だ!というのを痛感したからです。
ぜひ読んでいただきたいです。冗談抜きでここ最近読んだ本の中で一番心に響きました。たくさん魅力はありますが、特に勉強になったことや感動したことをピックアップしていきますね。
①中学生の女子という最も多感で難しい時期の対応の仕方が学べる。
小学校の高学年ぐらいから女子の対応というのは現場の先生なら対応に苦労する時期でしょう。中学生となるとなおさらです。ちょっとしたことでバランス関係が崩れる。
傍から見てて仲良くしてそうなのに来週からは険悪な雰囲気を出しているなど正直私が子どもの頃は理解不能でした。
あれを対応するのってものすごく大変だと思うのです。
その女子に真摯に向き合い続けるのが、この稲垣愛さんです。
言葉の使い方が上手でそのノウハウは別格だと思います。
本当に彼女はマメにコミュニケーションをとって、ダメでも絶対に子どもたちを見捨てないという粘り強さ それを感じます。
②言葉の使い方が絶妙
彼女は荒れた高校での指導経験も持っていて、その際の言葉の使い方が絶妙です。
一つエピソードを取り上げると、叱ることがある際に子どもに向き合う時に椅子に座って1対1で話そうとしますが、元気のありあまった子どもは「は?知らんし」という態度をとります。
普通だったらそこで説教じゃないですか
そこを稲垣さんは「そうか分かったこういうときにどうすればいいのか教えてもらってないんだな?お前は悪くない いいか? こういうときはこういう態度で話を聞くのが正しいんだぞ」ということを伝えるエピソードがあります。
普通の人間だったら頭に来ますよね 悪いことをしているのにさらに不貞腐れた態度をとる。それでも稲垣さんは冷静に諭すことのできる教育者の鑑です。
③絶対に子どもを見捨てない粘り強さ
これはもう彼女の才能だと思うのですが、②でも述べましたがどれだけきつい状況になっても子どもを見捨てないのです。
結局卒業まで心が通じ合うことができなかった子どももいたと書かれていましたが、それもこれから何十年先でもいいから気づける日がくればいいと思って言葉を伝えているというのを見てすごいなぁと驚嘆させられました。
裏切られるのは辛いけどそれも見捨てちゃいけない 普通の人間だったら2,3回裏切られれば見捨てるものじゃないですか? 1回で見捨てる人もいるでしょう。
正直、私は数回裏切ると見切りをつけちゃうタイプです。
でも彼女は何回子どもから裏切られても見捨てないんですよね。
これはもう一種の才能だと思っています。自分は真似できませんが、こういう天才がいるんだと感じることができるのが読書の良さですよね。
バスケットボールよりもまず子どもの成長や生活指導があってそれは実際のプレーにつながっているということでとても勉強になりました。
彼女の粘り強さは本当にすごいの一言です。こういう方が今の教育現場にも確かにいるのでしょうね・・・

