おはようございます。本日は敬老の日ということで、お休みですね。
本当にうれしい。
祖父が今年亡くなってメンタルを病んだのですが、
何とか少しづつですが前を向けているような気がします。
本当帰れるときに帰らないとですね実家には・・・
いきなり暗い話になって申し訳ございません。
今回書評していくのは
「自動車の世界史 T型フォードからEV、自動運転まで (中公新書)」です。
書店に並んでいるを見て買おうかな・・・と悩んでいた代物なのですが、
図書館に行ったら配架していたので、速攻借りました。
本当しつこいのを承知で書きますが、中公新書最高・・・
マジでこの新書は僕の中で外れ確率10%~5%です。
この本もすこぶるおもしろかったです。
私自動車持っていないしあんまり興味はないんですけどね・・・
自動車の会社の経営とかは興味ありますけど
本書は自動車の技術的な側面と経済的な側面両方で歴史を捉えているので、
おもしろかったです。
①ダイハツの源流は「大阪の発動機」を詰めてダイハツという名称になった。
これ知らなかったです。自動車は日本の主力産業中の主力産業。
日本人として恥ずかしい。勉強が足りませんでした。
大阪の発動機を略して「大発」「ダイハツ」だそうです。
(本書P16より引用)
車・・ 実家では必須です。税金の塊ですので私は持っていませんが
ちなみに前職時代は持っていました。(どうでもいい)
②自動車産業は軍事産業と接点が多い。
トヨタ自動車 日本人なら知らない人はいない日本の頂点に君臨する企業。
先輩に働いている人がいますが、超実力主義らしいです。
その先輩は高校を卒業して入社したのですが、すこぶる有能なので今開発を担当しているそうです。開発といったら理系の大学院生を想像しますが、トヨタは能力があればバンバン登用するそうです。
超実力主義なので、そこになじめず辞めた先輩もいますけどね・・・
どちらも優秀な方でした・・・ 話が横に逸れました。
自動車産業と言えば軍事との接点をイメージすることは少ないですが、
SUBARUなんかは元は航空機メーカーです。
エンジン部分なんかは航空機の原理を使用しているものが多いので、
実は軍事との関わりがかなりある。どの科学技術もそれは一緒ですけどね・・
科学と軍事の側面からも本書は分かりやすく記述されています。
あとドイツのフォルクスワーゲンなんかはナチス時代に勃興したメーカーなのは有名な話です。
フォルクスワーゲンって「大衆の車」を意味するらしいですよ。
③自動車産業はその国の技術力を結集した代物なので国の科学レベルを反映する。
自動車というのはたくさんの部品パーツで構成されています。
そして、何より人間が乗るため安全性が最優先される代物。
とても要求される技術が高い工業製品が自動車です。
なので、この自動車を造れるというのは、
国の科学技術を測定する一つの指標になっています。
この本では、その基準で国をティア1やティア2とかのグレードに分けていました。
このランク制ってワクワクしますよね。
こんなところでしょうか
日本の主力産業である自動車
電気自動車の台頭により、エンジンを使った自動車は今激しい変化に直面しています。電気自動車は電池を積むだけのため、
今までの高度なエンジンシステムの原理が不要なのです。
ここについていけないと自動車業界の構図は一気に変わると思っています。
かつてフォードが繁栄したのは昔。
どの世界でも創造的破壊が起こっているなと思わされる本書でした。

