わたしと桂ヒナギク434 ヒナギクと学ぶ断り方講座 ほんの一言付け加えるだけで違う

今回学ぶのはヒナギクの断り方講座。

ヒナギクは断るのも上手で優しいというのを証明します。

ハヤテのごとく 完全版より引用

人間というのはちょっと言葉を変える・付け加えるだけで相手に対する印象がものすごく変わります。というか日本語の性質上そうなっている。

例を挙げます。「私食べる」と「私食べる」 たった一文字助詞が違うだけで意味が変わります。

(前者はただ単純に食べる 後者は自分と一緒に相手も食べる) 

 

これと同じ論理でヒナギク断り方上手です。

もう一度画像を見ましょうか

ハヤテのごとく 完全版より引用

ごめんね。描いたことないし、今は忙しいの。

まずこの分のポイントの1つ目は「ごめんね」と相手を思いやる言葉が枕詞になっていること。描いたことないし、今は忙しいだとなんか冷たい印象になります。

そこをヒナギクは、「ごめんね」を入れることで柔らかくしているのです。

 

2つ目は、「描いたことないし」であえて自分が未経験であることを認めてしっかり力になれない理由を入れていること。「ごめんね。忙しいの。」これだけでも十分ですが、「描いたことがない」を入れることでああそれならしゃあないなと思う気持ちが生まれるわけです。

 

最後は、「今は忙しいの」です。え?これのどこにポイントあるのかって?

これがまたあるのです。 今は忙しいということは時間があればあなたの力になりますよということです。もちろんヒナギクリップサービスもあると思いますが、

「ごめんね。描いたことないし、無理なの」 これだともうこれからもあなたの助けに入らないということを暗示する文章になります。まあ嫌いな人間にはこの文を使うのが正解ですが、これはナギに対して発言しているため、今は忙しいを選んだ言葉のセンスがGOOD!

 

というように何か国語の授業になりましたが、日本語の難しさと良さって両側面を持っていて一人称なんかも「私」「俺」「僕」「おいら」とたくさんあることで微妙なニュアンスを変えることができるのが日本語の良さです。英語だと「I」で全て一人称は表現されるわけですから。

 

科学論文なんかは英語の方が便利なのです。事実を伝える際に「I」だけ使用すればいいので ただ日本語は色々な一人称があることで表現の幅を広げています。

漫画が日本発祥なのはこういうところからも来ているのでは?と考察している私でございます。あれ・・?? なんかめっちゃためになる記事じゃね??

マジで1期4話の作画はヒナギクを気合入りすぎて何としても歴史に残すという意思を感じる。