知ると得する会計知識832 役所が会計年度独立の原則を採用している理由

おはようございます。8月ももう終わりますね・・・

今年の夏は本当に暑かった。冷房が故障したら本当に生命がやばい事態になりそうな感じですよね。地球温暖化のやばさを物語っております。

 

今回のテーマは役所が「会計年度独立の原則」を採用している理由について

まあ役所に限らず会社も実質単年度主義ではあるのですが・・・

まず用語の解説から

「各会計年度における歳出(支出)には、その年度の歳入(収入)を充てなければならない」という会計に関する原則をいいます。
具体的にいうと、原則として「n年度に支出する経費の財源は、n年度の収入から支出しなければならない」ということです。

www.pref.toyama.jp

富山県の用語解説を引用させていただきます。

まあ簡単に言うとその年の収入はその年に支出を終わらせるルールのことです。

役所は予算を使い切らないといけないということで、年度末我々の会社は地獄が発生するのですが、この使い切らないといけないのにも実は根拠があるのです。

よくある文句の一つに使い切るという考えが甘い!なんていいますが、実はこれは的を得ていないです。(発注は早くしろやと思いますが・・)

 

なぜその年の収入はその年に支出を終わらせないといけないのか?

その理由は、前提として、会計年度が変われば住民でなくなる者もいるため、その年度の住民から集めた税金はその年度の住民のために使うべきという考えが根底にあります。

具体例を出すと、給食を充実させるために税金を徴取・支出する自治体を想定します。

4月に税金を納めて、その税金が次の年度で使用となると、前年度の子どもは充実していない給食を食べているのに翌年度の子どもはメニューが充実するという不公平が生まれます。

 

ということで一見不合理に見えるルールにも背景を知ると根拠がやはりあるというお話でした。

 

それではまた!