知ると得する会計知識914 国立大学法人はそもそも減価償却を使って資金を積み立てることができないからあんなに老朽化している

久々に会計テーマで行きましょうか。

年度内にあと1個の部署の資料を完成させないといけなかった(というか10月時点で完成しているべき例年なら)仕事が年明けに完成しそうです。

もう完全にやばいのですが、ここまでくるともういい意味で吹っ切れる気がします。

ようするに3か月で年度の決算を締めるということです。現状把握の資料すら作成していないのに・・・(´;ω;`)

 

まあいいや

今回のテーマは国立大学法人減価償却費」について

国立大学 私が住んでいる都道府県にもありますが、まあどこも老朽化が凄まじいです。なんでこんなに老朽化しているのか?と思うのですが、これはやはり会計ルールが絡んでいるみたいです。お金がないのではなく仕組みが悪い例です。

 

まず国立大学法人は法人ですが、事実上国の会計ルールと我々が作成する企業会計のハイブリッドのようなルールで動いております。

 

この国の会計ルールが非常に厄介で単年度主義という、会社みたいに予算を繰り越せないという最大の弱点が老朽化の原因です。会社なら内部留保という形で翌年度に持ち越せますが、国立大学法人は3月31日までに予算の執行を行わないといけないため、長期にわたっての工事などの計画が組めないようになっています。

 

また普通の会社なら減価償却費を上手く使って現金をためるということができるのですが、国立大学法人はそもそもキャッシュを留保するという考えやルールがありません。(例 大型装置の耐用年数5年の2年目はキャッシュが流出しないため、この流出しないキャッシュを会社は留保することができます。)

 

※あることはあるのですが、何億といったお金を繰り越すことは不可能です。

なぜなら学生にサービスを提供するための費用をちゃんと使用していないことになるからです。

 

というように世の中は仕組みのせいで上手く力を発揮できないということがあるというお話でした。和式トイレが現役はマジでやばいので本当どうにかしてほしいものです。

 

それではまた!

この資料おもしろいのでおすすめです。なんか本日解禁みたいです。

vdata.nikkei.com