こんばんは だいぶ気温が下がってきましたね。
半袖で出勤しようか迷うぐらいの温度です。
もう10月も後半ということで、あと2025年3か月もないわけです。
そう考えると本当年を取るごとに1年が短くなる感覚はあれなんか論文とかで証明できそうですよね。20代なら20分の1 30代なら30分の1ですから理にはかなっている。
さて、今回書評していくのは「ベルリン・フィル-栄光と苦闘の150年史」です。
良い本に出会えないなら中公新書をパラパラめくって、
おもしろそうという直感で感じれば9割の当たり率のある中公新書。
お前中公新書から金でももらってんのか?と思うレベルで絶賛していますが、
マジで良質な本ばかりなのです。
実際今回の本もクラシック音楽の良さなんて1ミリも分からないのに内容は最高におもしろかったですから。
パラパラめくって、このベルリン・フィルの財政の記述を見た瞬間にビビット来たので実際購入して読んだらやっぱよかったです。
この本で評価できるのが、ベルリン・フィルという組織のお金周りや指揮者のマネジメント要素がみっちり内容として書かれているところです。
芸術や音楽に興味ない人間でも楽しんで読める本になっております。
それでは印象に残ったところをピックアップ。
①芸術で飯を食うのは難しい
このベルリン・フィルと言う組織がまずは何なのかおさえましょう。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(独: Berliner Philharmoniker [bɛr'li:nɐ[1] fɪlhar'mo:nikɐ[2]] ベルリーナ・フィルハルモーニカ)は、ドイツ・ベルリンのフィルハーモニー(Berliner Philharmonie [bɛr'li:nɐ[1] fɪlharmo'ni:[2]] ベルリーナ・フィルハルモニー)に本拠を置くオーケストラである。
ベルリン・フィルは雑にまとめるとドイツの世界で一番権威があるオーケストラ組織という感じです。
ことは、それが政治的に利用されてきた歴史があるということです。
標題に150年とついているぐらいですからかなり歴史ある組織です。
その最初期はやはり財政的な危機に何度も陥ったということが記載されていました。
数年前ですかね。東京芸術大学がピアノを売却するレベルで経営がやばいと噂されていましたが、世界でも芸術関係はなかなか財政的に厳しいみたいですね。
芸術といいますか、音楽で飯を食うというのは本当に難しいことですよね。
スポーツも同じですけど そんなことを感じましたね。
②公的資金が投入されるということはその分義務も増える。
これは音楽に限らずですが、税金が投入されるということはその分義務を伴うわけです。
ベルリン・フィルという組織も芸術方面で卓越するだけでなく、観客を楽しませるように顧客主義とのせめぎあいの歴史があったと記載されています。
これは現代もそうですよね。
大学の科学研究費なんかがそう
あれは必ず報告かつ無料で公開するようにルールがあるらしいです。
論文にちゃんと科学研究費補助金の助成を受けましたと記載しなさいと。
だから難しいですよね 自由にさせすぎるとお金管理は杜撰になるし、
逆に税金を投入しないと組織が存続できないとなると・・・・
そんな葛藤を感じる本書でしたね。
こんなところでしょうか
まあどの組織も結局お金の流れは発生するということで、
会計ってどこの世界でも誰かがやらないといけないんだなぁ・・・と
自分を慰めて今日も酒を飲むのでした・・・ おーん

