知っておくと得する会計知識265 経理のDX化が進まないというか無理な理由

お疲れ様です。経理のDX化なんて言われていますが、これは進まないのには理由があります。

 

というかパソコンシステムは融通が利かないため、実はあまり経理はDX化に向いていない分野だと思います。理由を列挙します。

 

経理方式が会社ごとに違うから

→日本の経理方式は税込経理と税抜経理が混在しています。当然会社ごとに違うためそれをひとつにまとめようとすると調整が必要なわけです。金額は同じでも消費税が入っているか入っていないかはパソコンシステムは判断できません。当然人間が判断します。

 

②軽減税率の判断は、請求書からだけでは判断できないから

→飲食料品と外食は同じ食料という括りなのに税金の割合が違います。料理酒やみりんは生活食料品ですがこいつらは10%です。おもちゃつきのお菓子はお菓子の部分が8%、おもちゃの部分は10%です。さあこれをコンピュータが自動的に分けられるでしょうか?正解は無理です。レシートにお菓子と書かれていてもおもちゃやカードがついていた!ということはありますね・・・・

 

③非課税や不課税の判断はコンピュータには無理

→学校教育関係の費用は非課税取引です。家庭科教育用の野菜と食料品で使う野菜

これコンピュータに請求書だけで判断できるでしょうか?うん無理

人間社会というのはグレーな部分のほうが多いです。このグレーな部分を判断するのはAIなどは大の苦手

 

④税法は時代とともに変わる

→中小企業促進法などで補助金が出される期間などは決まっています。補助金で購入した備品や資産は税金ですから課税対象外ですね・・。同じ値段で購入しても出所の財源が違うだけで課税範囲が変わる。これをAI先生は判断できるでしょうか?しかも時代が過ぎたら非課税や不課税だったものが課税対象に変わる可能性もあるわけです。

 

まあたくさんあげようと思えばまだまだあります。

マイナンバーと保険証というひもづけすらバグを頻発しているDX化 

 

たくさんの取引先がある請求書や納品書への紐付けなんてしていたら中小企業潰れますよ(^_^)

まあお金を引っ張り出したい怪しいインフルエンサーやお役人様が宣伝しているのでしょうね。