漫画というのは、日本が生んだ文化の一つです。小学校国語の学習指導要領でも高学年で必ず漫画の技法は勉強することになっています。
私の教育実習では「鳥獣戯画を読む」という高畑勲が書いた文章を使って授業をしました。まあ2回目の実習授業でしたが思い出すのも恥ずかしいぐらい大失敗しましたね。徹夜で指導案を書き上げたのは良い思い出です。
さて自分語りはこのへんにして、ヒナギクを魅力的にさせる畑先生の技法に着目した文章を書きます。キーワードは「対比」だと思います。
ヒナギクは標題の通り、雪路、西沢さん、メインヒロインのナギと対比を意識して描かれていると思います。
ヒナギクと雪路の関係
真面目な優等生とちゃらんぽらんいうところでしょうか?こう見えて雪路の方が頭が良いと私は感じます。お互い性格が違うからこそそれそれの良さが出てくるのです。
ヒナギクはどちらかというと西沢さんへのアプローチなど圧倒的に自分が引くことが多いです。雪路は前にでてガンガン攻めるタイプ。
ヒナギクと西沢さんの関係
作者の畑先生も言っていますが特別と普通の対比。ただこの作品の普通は、悪い意味の普通ではないと感じます。なんというか人間が当たり前に思う感情をストレートに行動できるのが西沢さんの良さだと思っています。ヒナギクは意外と感情をストレートに出すようで出さないです。そこがまたいいのですが・・・
ヒナギクとナギ
ナギをそのまま大きくしたような性格がヒナギクという言い方を大反省会などでもされていますが実は対比の図式が成り立つ関係だと個人的には思います。
ヒナギクが姉の立場になっている姿って基本ナギの前だけなのですよ。
それを強く感じたのは、夏休み明け、ナギが風邪をひいた時にヒナギクが看病をしてナギの楽しんだ夏休みを聞いてあげる場面です。
伊藤静ボイスで「ナギが楽しかったのはわかった もっと聞かせて?」みたいな台詞を言ったと思います。このナギから良い感情を引っ張りだそうとする話術も彼女の素晴らしさだと思っています。
漫画とは奥が深いですね・・・・
絵と文字両方で表現するというのはある意味天才的なセンスが求められますね・・・