おはようございます。少し涼しくなってきましたね。
今年はサンマが大漁ということで、生き物の収穫をコントロールするのは本当に難しいだなということをニュースなんか見ていると思います
。
さて、今回書評していくのは
「弁護士不足 ――日本を支える法的インフラの危機 (ちくま新書)」です。
弁護士 なるための試験は日本で最も難関で医者以上に難しいと言っても過言ではないと思います。この弁護士需要はどんどん増えていますが、不足しているそうです。
本書は弁護士の方が何人か出てくるですが、みなさん口をそろえて司法試験の難易度を落として多様な専門知識(知的財産権 IT関連 会計・経理関係 外国語)などのバックグラウンドを持った人が参入できるようにすべきと言った点では同じでしたね。
とても面白い本なので、みなさんもぜひ本で見てください。
それでは印象に残ったところをピックアップ。
①法科大学院は大失敗 失敗の原因の根源は司法試験そのものに手を入れなかったこと。
法科大学院の失敗はもうこれ世間で言われている通り、
明らかに失敗だったと結論づけられています。
その根源は司法試験をそのままにしたことに尽きるとのことです。
法科大学院に入学しても結局司法試験に合格しなければ弁護士になれないため、
コストとリターンが明らかに見合っていないとのことでした。
(これは大学の博士課程も同じですけどね・・・)
多様なバックグランドを持つ人を弁護士にしたいなら、
司法試験は簡単にして市場にその必要・不必要を任せるのが一番良いと書かれていましたね。
弁護士に関しては、市場に判断を委ねるというのは僕は賛成です。
教師なんかはダメですけどね。
弁護士は顧客から対価をもらって、
サービスを提供する一種のコンサルタント業的な側面があるため、私は市場に委ねるという形でいいと思っています。
②司法試験の難易度を下げたら不適格な人が多数増えて困るだろいう意見に対して本書は甘えるなと それはサービスを受ける国民が判断することで作問する側や弁護士側の論理やろと反論していたところ
①を関連してきますが、難易度を下げたら不適格者がたくさん発生する恐れがある・・・ これどこの組織や大学受験でも聞くような意見ですよね。
本書は明確にそれを判断するのは国民であり、サービスを受ける受益者だろ?と言い切っています。
なまじ司法試験が難しく、合格した側にもそれなりの自負があるため、
なかなか人々の意識を変えるのが難しいと言ったことが書かれていましたね。
これは一種の独占ですよね。
僕は基本独占というのは大嫌いです。
強い企業やいいなと思う企業って基本オープンソースなんですよね。
(代表的なのはグーグル)
あのネットフリックスのWBCの件はいまだに不愉快だし、
私はネットフリックス大嫌いです。
分かるんですけどね・・・コンテンツを囲い込んだ方がお金を稼げるのは
ただそれが良い方向に行くかというと僕は絶対オープンソースの方が良いと思っています。ソ連が崩壊したのと一緒で秘密主義って基本劣るんですよね。
こんなところでしょうか。
弁護士の方が書いているので本当論理的で分かりやすい文章でした。
みなさんもぜひ!

