知っておくと得する会計知識261 営業循環基準と1年基準の理解は会計で大切

おはようございます。9月になり夕方や朝方はだいぶ涼しくなってきましたが日中はやはり暑い。私は寒いのは全然大丈夫なのですが、暑いのが苦手です。

 

さて今回のテーマは「営業循環基準と1年基準」について

何か専門的な用語が出てきて難しそうと思ったみなさん大丈夫です。難しくかっこつけて言っているだけで内容は簡単です。

 

用語の意味をおさえましょう。

 

営業循環というのは、「仕入→生産→販売→資金回収」という会社が行う商業活動を繰り返すサイクルのことです。循環とついているのはこのサイクルを会社は何度も繰り返すからです。もちろん業種によって生産または販売、仕入をしないところもありますが、資金回収はどの業種も行います。資金回収という終わりがないのが終わりです。

※循環とは「繰り返す」という意味

ジョジョの奇妙な冒険黄金の風」より引用

 

そして1年基準とは、会計の世界では1年間を基準とするというだけの話です。

この1年以内に入るものを流動資産や流動負債など流動性があるという言い方(すぐ現金にできる)をして勘定科目を判断します。

1年を越えるものは固定資産や固定負債など固定という用語を使って表します。

 

さて営業循環と1年基準という用語をおさえたところで本題です。

 

実は会計の世界では、この営業循環「仕入→生産→販売→資金回収」の過程の中にあるものは全て流動資産か流動負債にするというルールになっています。

 

例を挙げると在庫が良い例です。在庫は1年を超えて保存することもよくありますが在庫は流動資産に分類されます。(会計用語で言い換えると棚卸資産

 

在庫は販売をするために持っておくものですから1年を越えたとしても流動資産に分類するのです。他にも建築世界(ブラック・・・)も営業循環基準と1年基準を分ける作業がよくあります。

 

資産や備品の判定ばかりに目が行きますがこういう営業循環も頭に入れながら世の中の企業は財務諸表を作っているのですね・・・(決算部署は大嫌いですが・・)

イラストボックスより引用