知っておくと得する会計知識447 経済世界は競争が大事だが行きすぎると全体が不幸になるという話 東京ガスと千代田ガスを例に

こんにちは本当に寒い! 寒いので布団にくるまって読書するため顔に肉がどんどんついてしまっております。昔はもっと痩せていたのになぁ・・・これでも運動はしているのですが食べる量が多い。風邪を引いたら仕事が停止するのは間違いないのでもうそこは割り切っております。

 

本日のテーマは東京ガスと千代田ガスの過当営業競争が全体を不幸にした話」について

かなり古い本から引用します。

最近公益企業に関する記事が多いのはもちろん読書がそれに関連する本ばかり読んでいるからです。こういう古いけど良い本を見つけた時というのは感動しますね!

 

話を戻します。現代は資本主義社会であり、競争原理がないと発展しないというのは共産主義の歴史を見ると明らかです。

clearsterd.hatenablog.com

 

しかし競争原理もあまりに行きすぎると全体を不幸にするという事例を紹介します。

「公益事業概論 電力新報社 第一編 P62から引用」します。

 

同一の供給地区に二社が並列してガス事業を営業することの結果は明らかであった。

千代田瓦斯が芝方面でガス供給を開始すると、東京瓦斯はそれに対して防衛にでた。両社間に激しい需要者の争奪が行なわれた。同一の道路に両社のガス管が埋設されるため、道路は交互に掘りかえされ、往々にして商店の営業にも支障を生ずる事態も起こった。(中略)そのようにして競争は激化したが、そのまま推移すると、両社はやがて共倒れになることが明確になった。

 

そして結局東京府知事の斡旋もあり、この両社は合併します。

東京ガスは今も残っていますね!(オリックス山岡選手の出身です!)

 

www.tokyo-gas.co.jp

 

話が逸れましたがこの事例は競争が全体を不幸にしてしまった例の一つですね。

競争なき世界は腐敗するのが常ですが競争が過当になるとこのような事態を招くわけです。世の中やはりバランスだよなぁ・・と思わされる私でございます。